WSET2合格証書
VIN / WINE

WSETワインの国際資格/世界中の生産者と語る

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ワインの国際資格WSET(ダブリュー・エス・イー・ティー)とはWine & Spirit Education Trustの略称で、一言でいうとワインやスピリッツについて知るためのものです。

イギリスが発祥で、19の言語、72カ国以上で展開されています。
なぜイギリス?というと、産業革命時代にイギリスは流通の中心だったからという背景があります。

このためWSETは流通の面から見たワイン産業としてとらえているところが特徴です。

ある一本のワインについて、このブドウが栽培されているのはどんな土壌か?どんな気候に合わせた栽培方法をとっているのか?ブドウに最適な醸造方法は?
そしてどういう熟成を経て市場に出回るのか?といったワインのスタイルを決定づける要因について思い描きます。

J.S.Aソムリエ/ワインエキスパートとの違い

ワインの資格といえば、日本ではソムリエ/ワインエキスパートの方が圧倒的に知名度があります。ワインの普及や食文化の向上を目的に日本で誕生した資格で、日本にしかありません。

ワインの勉強を本格的にしようと考えた時、両方のスクールに見学に行きました。授業内容はJ.S.Aは暗記が多く、試験勉強のイメージ。
一方、WSETは理論的にどうやってこの一本が造られたか謎解きのイメージ。

結果的にWSETを選びました。
私は毎年フランスに行っていて、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュ地方を訪れたことがあります。

WSETは海外で認知されているので、また次に行く時は生産者から具体的な話を色々聞けてもっと楽しめるかもしれないと思ったからです。
時間とお金に余裕があれば、WSETとJ.S.Aの資格W保持も良いと思います。

ワインスクール

ワインスクール

実際にスクールに行った時、10数人中、まったくの初心者は私だけ。あとの皆さんはワインエキスパートの方々でした。「ペトロール」「マロラクティック」と専門用語が飛び交う中、さっぱりわからず、どうしようか…と思ったくらい。

でも授業はそんな私でも大丈夫、とても楽しかったです。なんといっても授業では毎回試飲があるのですから。

そしてもうひとつ大きな違い。WSETでは日本ワインの記述がありません。イギリスが発祥なのでヨーロッパやニューワールドが主流と見られているのでしょうね。

ですが、最近日本の甲州ワインは海外での評価が大変高まっています。次に教科書が改訂される時は日本ワインの項が含まれることを期待しましょう。

WSETには4つのレベル

レベル1は入門編
レベル2は初級編
レベル3は中級編
レベル4(ディプロマ)は上級編で、試験は英語のみ。

私は初心者だったのでレベル2から受講しましたが、すでにエキスパートやソムリエの資格を持っているならレベル2、もしくは3が良いでしょう。

レベル2では物足りないかもしれませんが、気候要因、土壌、醸造方法など「なぜ?どうして?」という視点から学ぶので、J.S.Aと違って新鮮だと同じクラスのエキスパートさんが言っていました。

なお、レベル4を受験するには、レベル3の資格を持っていることが条件です。

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日本での認定は2校のみ

そして重要なのが、WSETは独学で試験だけ受けるということはできません。スクールのカリキュラムの最後に試験が含まれているのです。

レベル2の講座は全8回で授業7回+試験、レベル3の講座は全15回で授業14回+試験となっています。これは私が通ったアカデミーデュヴァンの場合です。

もう1カ所キャプランワインアカデミーでも開講されていて、1回分多いスケジュールになっています。

日本で認定されているのは上記2校のみです。またオンライン受講もありますが、テイスティングコメントを学べる通学の方をおススメします。
個人で数十本のワインを用意するのは大変・・・

先生曰く、「WSETは良いワインが飲めます!」
たしかに、授業では25000円台のシャンパーニュ 、10000円台のムルソー、9000円台のバローロが出ました。

ところでWSETはカリキュラムが少しずつ変わってきていて、私が受講した時はワイン&スピリッツでしたが、2020年4月現在はワインとスピリッツが独立したレベルがあるほか、SAKE(酒)も誕生しました。

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