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1994年、古都京都の文化財が世界遺産に登録されました。
794年、平安遷都から1200年節目の年でした。
登録された範囲は広く、京都市、宇治市、大津市にまたがり、神社や寺などおよそ20カ所が含まれます。
平等院など平安時代の物件からは公家社会、鎌倉時代の高山寺からは武家社会、そして室町時代の天龍寺や慈照寺(銀閣)からは公家と武家が融合した「わび」「さび」の美意識を感じ取ることができます。
また苔寺として有名な西方寺など浄土式庭園や枯山水といった自然と調和した日本独自の庭園様式は海外の造園にも大きな影響を与えています。
嵐山紅葉まつり
春の山桜、秋の紅葉、渡月橋から見る山々の風景は洛中とは違った京都の魅力が感じられます。
2017年11月、渡月橋付近で行われる「紅葉まつり」に合わせて訪れました。
平安時代を再現した船遊び絵巻では箏曲小督船、今様歌舞船、能舞台船、平安管弦船、京寿船など多くの船が大堰川に次々と浮かび、河原では島原太夫のお点前が披露されます。
源氏物語の時代、平安貴族たちの雅な様子を垣間見ることができるイベントです。
天龍寺と庭園
京都の西、嵐山に位置する天龍寺は臨済宗の禅刹で後醍醐天皇の菩提を弔うために1339年に創建されました。かつては渡月橋や亀山公園など付近一帯が境内に含まれていました。
造営には足利尊氏や光厳上皇が荘園を寄進し、夢窓疎石が元との貿易を再開して費用をまかなったということです。
トップの写真「曹源池庭園」は建物の縁側に座って庭を眺めるために作られたそうですが、庭に降りて池の近くに寄ったり、様々な方向から見ることによって違った面白さ見えてきます。
その造園技術は当時の最高峰といわれ、出島や龍が滝を登るように見立てた石の配置など、じっくりと静かに眺めるにふさわしい場所です。
また、ここは度重なる火災や応仁の乱で被害が出たものの、豊臣秀吉らによる尽力で復興し、元治元年の蛤御門の変には長州軍の陣営になったという歴史もあります。
天龍寺
開門:8h30-17h30
入場料:大人500円 中学生以下300円
無形文化遺産の和食
そして日本の和食は2013年に「日本人の伝統的な食文化」として無形文化遺産に登録されました。
1)新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重
2)栄養バランスに優れた健康的な食生活
3)自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛り付け
4)正月行事などの年中行事との密接な関わり
これらの内容が評価されています。
天龍寺の散策の後は境内にある「篩月(しげつ)」の境内で精進料理を頂くことができます。
質素なイメージとは程遠く、車麩の煮物やゴマ豆腐、山菜など彩り豊かで健康的なお膳を漆器で頂く贅沢なひとときです。
こちらは午前11時から午後2時までのランチ時のみ営業です。