FWSテキスト
VIN / WINE

ワインの国際資格/WSETとFWS体験記1

Sponsor Link

新年度が間もなくスタート。何かにチャレンジしたい!コロナ禍で時間に余裕ができた。
そんな方におすすめの「ワインの国際資格」についてご紹介します。
ソムリエの方はもちろん、ソムリエではない方も「ワイン好き」なら誰でも受験資格があります。

WSET

WSET3テキスト

まずは人気急上昇のWSET(ダブリュー・エス・イー・ティー)。
以前の記事でご紹介しましたが、Wine & Spirit Education Trustの略称で、ワインやスピリッツについて学びます。

「日本ソムリエ協会J.S.A.」認定のソムリエ資格と比較されることが多いのですが、日本でのみ有効のソムリエ&ワインエキスパート資格と違って、世界中で認められているものです。

イギリスが発祥で、流通などワインビジネスの面から捉えています。
学習分野はブドウの種類、気候や地形による栽培方法、ワインの醸造方法など多岐にわたっています。

レベルは4段階。

Level 1は日本語/英語の筆記のみ(4択マークシート方式)で資格取得率は90%

Level 2は日本語/英語の筆記のみ(4択マークシート方式)で資格取得率は80%

Level 3は日本語/英語の筆記(4択マークシート方式、記述式)&テイスティング2種類で資格取得率は50%
こちらは、日本ソムリエ協会の資格と同レベルと見られています。

Level 4 diplomaは英語のみで、筆記、レポート、テイスティングなど6つのユニットで合格する必要があり、日本人ホルダーは60人程度です。

さらに極めるとMW=マスター・オブ・ワインとして認定されます。

日本酒をテーマとしたWSET SAKEも開設されています。

FWS

FWS=French Wine Scholarはフランスワインの国際資格で、日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか?
検索しても日本語で紹介しているHPが無いので、日本で初めて?ご紹介します!

French Wine Scholarとは、その名の通り、フランスのワインについて学ぶもので、上級のマスターレベルでは、アルザス、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドー、ローヌと地方別に分かれています。

フランス以外には、IWS=イタリアワインとSWS=スペインワインが開設されています。イタリアワインは2019年から東京のキャプランワインアカデミーでもリアル授業を受けることが可能となりました。

2021年3月現在は、フランスワインとスペインワインはリアル授業がなく、オンラインのみなので、合格したら私がフランスワインクラスを開講したい!という野望も持っております。

さて、そのFWS。フランスワイン好きなら、きっと勉強が楽しくて仕方ないと思います。
WSETと通じる部分もあるのですが、フランスワインの法律、土壌、栽培方法を生産地ごとに学びます。さらに、郷土料理や地方のチーズなどについても知ることができるので、ここがWSETとの大きな違いです。

FWS体験記

FWS参照

1)公式HPより受講申し込み。
海外だとリアル授業が開設されているのですが、日本在住の受講希望者はオンライン学習のみです。 

2)①10-week,instructor-ledオンライン学習(10週間にわたって学ぶ講師によるwebレッスン)
②independent自己学習の2つのコースがあるので、どちらかを選択
費用は自己学習の方が安く616USドル(595US+送料21US)=約67000円(2021年3月時のレート)

オンライン学習は半年ごとなどスタートの時期が決まっているのですが、私はいつでも始められる自己学習にしました。
オンラインで動画説明があるほか、ワイン用語一覧表やワイン地図もダウンロードできるため資料も豊富で、かなり充実しています。

3)FWSのHPから申し込んで8日程度で、アメリカ・ワシントンD.C.の本部からテキストが届く

4)登録申し込みから1年以内にオンライン受験
テストはマークシート方式で75%以上が合格ラインです。

さて、無事にHPから登録を済ませた後に届いたテキストはカラー刷り全274ページ。
英語のため、1ページ読み込むのに数日かかるなど現在、四苦八苦しております…。

内容は第一章FUNDAMENTALS,第二章THE NORTH(フランス北部),第三章THE SOUTH(フランス南部)から成り立っています。

第一章では伝統的なワイン造りから現在に至るまでの推移、フランスワイン法、ブドウの種類、ブドウ栽培、ワイン醸造です。

驚いたのが、記載されているブドウの種類。
white grapes白ワイン用のブドウは71種類、red grapes赤ワイン用のブドウは67種類ありました。

国際品種のピノ・ノワールやシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン以外に初めて見るブドウの名前が多く、ルーツ(生産地や交配)、酸度、糖度、アルコール度、ボディ、どんなアロマがあるかなどブドウ辞典のよう。
覚えやすいように、macbook airで一覧表を作成中です。

第二章THE NORTHはフランス北部。
アルザス、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボージョレー、ジュラ、サヴォワ、ロワールの各地方のワインについて。

第三部THE SOUTHはフランス南部。
ボルドー、サウスウェスト、ラングドック、ルシヨン、ローヌ、プロヴァンス、コルシカ島のワインについて。

例えば、ブルゴーニュのUNITをみてみましょう。
ブルゴーニュでのワイン造りの始まりから栽培に影響する気候、主なブドウ品種はChardonnay,Pinot Noir、補助的なブドウ品種はAligoté,Sacy,Pinot Blanc,Pinot Gris,Sauvignon Blanc,César,Gameyとあります。

そしてAOCの説明、土壌、畑の位置、GRAND CRUやPREMIER CRUなどの格付け、北部のシャブリから南部のマコンに至るまでのワイン産地説明。

さらに郷土料理COQ AU VINコック・オ・ヴァン(鶏の赤ワイン煮込み)、BOEUF BOURGUINONブッフ・ブルギニオン(牛肉とマッシュルームの赤ワイン煮込み)、CHAOURCEシャウルスやEPOISSESエポワスなどの特産チーズ、PAIN D’EPICESパン・デピス(ジンジャーブレッド)、 POIRES AU  VIN ET CASSISポワール・オ・ヴァン・エ・カシス(洋梨のカシスコンポート)などデザートまで紹介されています。

(FWS体験記2に続く)

Sponsor Link

Visited 155 times, 1 visit(s) today

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA