リクヴィール
VIN / WINE

白ブドウーリースリング/変幻自在な玉手箱

16/08/2020

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ブドウの特徴

リースリングは果実や花のような香りを持つ、とてもアロマティックな品種です。
冷涼な地域ではブドウが熟してから収穫された場合、青リンゴやライム、レモンなどの柑橘類の風味があり、温暖な地域では柑橘類に加えて、モモやアプリコットの香りがします。

そしてブドウの糖度がゆっくり上昇することと酸味をよく保つ特徴があることから、秋に乾燥して日照時間が長く続く地域では遅摘みに適していて、マンゴーやパイナップルなどトロピカルフルーツの香りを持ちます。
そのため辛口、半辛口、半甘口、甘口と様々なスタイルのワインになります。

またリースリングは貴腐菌の影響を非常に受けやすく、糖分と酸味が凝縮した甘いデザートワインを造り出します。
何十年も瓶熟成する可能性があり、ハチミツやトーストの風味が現れ、古いものはペトロール(石油)香がすることもあります。

同じリースリングでも辛口から甘口、若い状態と瓶熟成したスタイルと様々な姿を見せてくれる、開けるまでわからない玉手箱のような魅力あふれる品種です。

生産地域

リースリング

1)ドイツ

リースリングの故郷といわれているドイツではおもに2つに分けられ、1つはクヴァリテーツヴァイン(上質ワイン)。
一般にライトボディで辛口、果実味が多く新鮮なスタイルです。

そしてもう1つはプレディカーツヴァイン(称号付きワイン)で、ブドウの糖度によってカテゴリーがあります。

◆カビネット
ライトボディで酸味が高く、リンゴやブドウなど緑色系果実の風味。半甘口でアルコール度は低い〜中程度。

◆シュペトレーゼ(遅摘み)
より重量感があり、柑橘類にレモンやパイナップルなどの風味。

◆アウスレーゼ
さらに重量感があり、マンゴーやパイナップルなどトロピカルフルーツなどの風味。
一応ここまでが辛口に位置付けられますが、そのほとんどは半甘口〜甘口。

◆ベーレンアウスレーゼとトロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)
ボトリティス・シネレア(貴腐)菌の影響を受けた甘口ワイン。
酸味も高いので、甘さとのバランスがよく取れています。

貴腐が発生する条件として、朝方湿気があり、霧に包まれる→午後に乾いた風が吹くことで水分が蒸発してブドウがシワシワになり糖分が凝縮します。
毎年貴腐が発生するとは限らず、一つの房すべてに貴腐がつくわけでもないので、手摘み収穫になり、希少価値が高いワインです。

◆アイスヴァイン
樹の上で凍ったブドウを使用するため、濃縮されたシロップのような甘味があるワインです。

モーゼル地域はドイツで最もライトボディで、特に高く評価されているピースボートの急斜面にある畑から生産されます。
ラインガウ地域はリューデスハイムから、より辛口でミディアムボディのスタイル。

少し南に位置するファルツ地域はフォルストやダイデスハイムからオフドライでミディアムボディといった、全体的にライン川の西にあるエリアで、上質なリースリングを産出します。

2)フランス・アルザス地方

ドイツとの国境に位置するアルザスの畑は西側の縦に連なるヴォージュ山脈によって雨まじりの風から守られています。

長く乾燥して暖かい秋が、辛口でミディアムボディ、リンゴや洋ナシ、マルメロ(カリン)などの緑色系果実、グレープフルーツやレモンなどの柑橘類、モモやアプリコットなどの有核果実の風味を持ったリースリングを造り出します。

最上質のものは瓶熟成でさらに素晴らしいワインとなり、スモーキーでハチミツ、ペトロールのアロマが現れます。
アルザスACとアルザスグラン・クリュACのアペラシオンがあります。

ヒューゲル

フランスの美しい村にも選ばれた中世の街並みがそのまま残るリクヴィールに本社があるHUGEL(ヒューゲル)。
特徴的な黄色いラベルをワインショップで見かけたことがあるのではないでしょうか?

1639年からワイン生産をはじめ、中世の頃はライン川によって流通の要となり、オランダやイギリス、スカンジナビア半島に輸出され大変栄えました。
その後、20世期のはじめに病原菌によりブドウ畑が壊滅する危機に面した時、尽力したのがヒューゲル家の子孫だったそうです。

2014年にリクヴィールの村を訪れた時は日帰りで散策だけでしたが、次回はぜひセラー見学とテイスティングを体験します!
メインストリートの中心部にあり、写真の看板が目印です。

トップの写真は12月上旬、ノエルで賑わうリクヴィールの街並み。
メインストリートを上り詰めた坂の上にブドウ畑が広がっています。

3)オーストリア

ミディアム〜フルボディ、柑橘類や有核果実の風味を持ち、中程度〜高い酸味の辛口リースリングを産出します。
畑によってはスモーキーで鉱物的なミネラル感のあるアロマを持ち、熟成とともに複雑な風味をもたらすことがあります。

4)オセアニア

オーストラリアでは冷涼なイーデン・ヴァレーと温暖なクレア・ヴァレーで傑出したリースリングを産出します。
辛口、ミディアムボディ、酸味は高く、レモンやライムの強い香りを持ちます。よく熟成し、ハチミツやトースト、ペトロール、スモーキー風味を醸すものもあります。

ニュージーランドでは南島のマールボロとワイパラ・ヴァレー、セントラル・オタゴで上質なリースリングが誕生します。
辛口またはオフドライで、酸味が高く、日照時間が長いため凝縮した緑色系果実や柑橘類の風味を持ちます。ほとんどは若いうちに頂く方が楽しめます。

上質なリースリングはブレンドせず、単一品種としてのスタイルが確立されています。
そして、リースリングに限らずですが、同じ品種だけを並べて飲み比べて見ると、色合い、香り、酸味や風味、それぞれの違いがわかって面白いです。

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