ポイヤック
VIN / WINE

黒ブドウーカベルネ・ソーヴィニョン/漆黒の名女優

02/08/2020

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ブドウの特徴

カベルネ・ソーヴィニョンは多くのタンニンと酸味、強いアロマを持ち、深い色合いが特徴です。
風味は黒スグリ、ブラックチェリーなどの黒系果実とピーマンやミント、スギの葉など草木の香りがあります。

深いルビー色に、力強く、時にはビロードのようなタンニン。
多くの名作(逸品)を生み出す往年の大女優のようです。

生産地域

ブドウが完熟するには温暖または高温の気候を必要とし、晩熟の品種です。

1)ボルドー

温暖な海洋性気候のボルドーは長く暖かい秋によってブドウがゆっくり熟すため、上質のワインを産出します。
ただ、雨が多いため菌類病に注意が必要です。

栽培地はジロンド河とガロンヌ河の南西部に広がる「レフトバンク(左岸)」に多くのアペラシオンが集中します。
メドック、オー・メドック、ポイヤック(トップの写真)、マルゴー、グラーヴなどが挙げられます。

最良の畑は砂利からなる小高い丘にあり、水はけが良く、ブドウが成熟するのに必要な熱を蓄えます。
ワインはミディアムからフルボディ、タンニンと酸味は高く、アルコール度は中程度で長い余韻を持ちます。

最上質のワインは1855年に格付けされたクリュ・クラッセ・シャトーで造られたもの。トップの写真の上部にもその記載がありますね。

2)オセアニア

サウス・イースタンAUSのクーナワラは温和な海洋性気候で、南極海からの冷たい海流が暑さを和らげます。
ブラックチェリーやオークによるトースト、ヴァニラの風味に加え、独特のカシス、ミント、ユーカリの風味を感じます。

ボルドー産と飲み比べると、スーッとしたハーブの香りを感じ、骨格もよりしっかりした重厚なワインです。
ウェスタンAUSのマーガレット・リヴァーではメルローとブレンドされることが多く、多くのタンニン、黒スグリ、黒スグリの葉の風味を持ちます。

ニュージーランドでは北島のホークス・ベイで栽培されています。
酸味は中程度から高く、スギや黒スグリの葉のニュアンスがあります。

3)アメリカ

カリフォルニアのナパ・ヴァレーの中でも北部にあるより暖かい地域ラザフォードとオークヴィルで、最高品質のカベルネ・ソーヴィニョンを産出します。
名高い「オーパスワン 」もここから。
シャトー・ムートン・ロッチルト男爵がボルドー系を育てたのが始まりでした。

ワインの色は濃く、柔らかく熟したタンニン、ブラックチェリーやオーク風味を持っています。
同じノース・コーストのソノマ郡アレキサンダー・ヴァレーではフルボディで柔らかな舌触りのワインになります。

4)南アメリカ

安くて高品質の「チリ・カベ」として一大ブームを巻き起こしたチリ。
マイボ、コルチャグア、カチャボアル地域で凝縮したブラックベリーやブラックチェリーに青ピーマンや黒スグリの葉といった風味を持つカベルネ・ソーヴィニョンが栽培されています。

アルゼンチンでは地元品種のマルベックとブレンドされたカベルネ・ソーヴィニョンが高温地域のメンドーサで栽培されています。
優良な畑は標高が高く、気候が穏やかです。

以前は革や肉の風味を持つしっかりしたワインでしたが、最近のトレンドはより果実味の多いものに変わってきています。

5)南アフリカ

涼しい海風の影響を受ける沿岸部ステレンボッシュで高品質のカベルネ・ソーヴィニョンが栽培されています。
カリフォルニアやオーストラリアのものに比べて、果実味の凝縮度が少なく、よりハーブ風味があり、少しすっきりした感じです。

ニューワールドの中でもボルドーに近いスタイルで、これはかつて、フランスからの移民がワイン栽培を手掛けたためだそうです。

醸造方法

オーク新樽

上質なワインはオーク樽を使って熟成することが多く、酸素と触れ合うことで複雑さが増し、ヴァニラやナツメグ、コーヒー、スギといったオーク香が加わります。
オーク樽は「バリック」と呼ばれる225リットル、新しいものを使用することでよりオークのニュアンスがワインに溶け込みます。

赤ワインの発酵温度は一般に20ー32度ですが、高めの温度で発酵させます。
その後の瓶熟成も可能で、長期熟成にも耐えます。

ブレンドの役割

フランス・ボルドー地方において、カベルネ・ソーヴィニョンはメルローにブレンドされることが多いです。
その役割はワインにタンニン、酸味、黒スグリやブラックチェリーなど黒系果実の香りを与えます。

カベルネ・ソーヴィニョン80%+メルロー20%というようにカベルネの割合が多いと、しっかりとしたフルボディ、重量感のある味わいに。
その反対にメルローの割合が多ければ、タンニンが滑らかでエレガントなタイプに。

このように「cepage/セパージュ」を知って自分好みの一本を見つけてみてはいかがでしょうか?

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