アフィリエイト広告を利用しています
サンティアゴ・デ・コンポステーラゆかりの世界遺産は3つあります。
1)1985年に世界遺産登録されたサンティアゴ・デ・コンポステーラ
スペイン北部にある聖ヤコブゆかりの地。キリスト教十二使徒のひとりで、ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教3大巡礼地のひとつ。
2)1993年に登録されたスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
スペイン北部を東西に貫く聖地に至る街道で、珍しい「道の遺産」。
最盛期の12世期には年間50万人が通ったとされています。
3)1998年に登録されたフランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
フランスの巡礼路
今回紹介するのは3番。
トゥールの道
リモージュの道
ル・ピュイの道
トゥールーズの道
パリやアルルを基点とするこの4本の道が、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに通じるフランス領として登録されています。
2本に重なってピレネー山脈を越え、のちに1本の道となります。
巡礼者たちは立ち寄る聖堂で、聖人の遺骨や遺品など聖遺物に触れることで自分の罪が消えると信じていたそうです。
そのうちのひとつ、バイヨンヌにある聖堂を訪れました。
サン・ジャン・ド・リュズ
2018年はバスク地方の旅。フランスバスクを拠点にスペインバスクも訪れました。
よく「海バスク・山バスク」と言われますが、海岸に近い「海バスク」を中心に観光しました。ホテルはサン・ジャン・ド・リュズに3泊。
バスク地方を旅行しようと決めた時、拠点をバイヨンヌにするか、ビアリッツにするか悩みました。
バイヨンヌはフランス国鉄の駅から旧市街の中心部に行くのに大きな川を渡らなければならないし、避暑地として有名なビアリッツは駅から中心部の海岸沿いまで遠く、バスやタクシーを利用しなければならない。
そして都会すぎてバスク地方の特色ある街並みとはイメージが違う。
調べていくうちにリュズが浮上。
写真からもわかるように街並みは可愛らしく、ビアリッツやもバイヨンヌへも電車やバスの交通の便が良く、さらにスペインバスクにも近いという理由で決めました。
バイヨンヌ
リュズからSNCF(フランス国鉄)でバイヨンヌへ。
Luz 12h17→ Bayonne 12h47 片道5€30 ローカル線で1本
生ハムとショコラの街として有名なバイヨンヌには世界遺産に登録された教会があります。
トップの写真は「サン=マリー大聖堂」の天井。
13世紀から14世紀にかけて建設されたゴシック様式の大聖堂で高さ85メートルの2本の鐘楼は街のシンボル。どこからでもよく見えます。正面からでも回廊側からでも入れます。
内部はいかにもバスク地方らしく、赤と緑で鮮やかに彩られています。
バイヨンヌの守護聖人である聖レオンの聖遺物が納められているそうです。
ノルマンディー出身のレオンは10世紀にヴァイキングによるバイヨンヌ侵攻の際に殉教した人です。
一眼レフの望遠レンズを使うと、天井の小花模様までよく見えました。
ゴシック形式の回廊としてはフランスで最も大きい部類に入るということです。
かつては市議会や商業の中心として栄えていたそうです。
Cathédrale St-Marie de Bayonne
15 Rue des Prébendes 64100 Bayonne
営業時間:月曜〜土曜8h00-18h30 日曜8h00-20h00 入場無料
ワイン
バスク地方でもワインが造られています。
1970年に認定されたフランス最南端のAOCであるイルレギーは赤、白、ロゼとそろっています。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョンやタナなど。
今回はスペインつながりで、スペイン北部のワインを紹介します。
スペイン北部(リオハ、ナバラ)のワイン
同じリオハ地域でも大西洋の影響を受けた涼しい畑、それとはまったく違う高温の大陸性気候の畑とがあります。
一部を除きスペインでは暑さと水不足が課題。
そこで干ばつにも耐えられるグルナッシュ(フランス)/ガルナッチャ(スペイン)種がよく生産されています。そして地元品種のテンプラリーニョがブレンド用に使われます。
ガルナッチャはイチゴやラズベリーにリコリス(甘草)の風味を持ち、アルコールが強いためフルボディ。テンプラリーニョはベリーなど赤系果実に中程度の酸味で、早飲みタイプや長期熟成タイプのワインを造り出します。
リオハではビウラ種など8つの白ブドウも使用されています。
ナバラでも赤ワインが主体で、新鮮なイチゴの香りを持つ手軽なホーベンから最高品質のグラン・レセルバまで幅広いスタイルのワインを生み出します。
またガルナッチャからはアルコールが中程度の果実風味豊かなロゼワインが造られます。
グラン・レセルバの熟成期間はワイン法で定めらていて、赤ワインは最低60ヶ月以上、白ワインは最低48ヶ月以上。
赤・白ともにグラン・レセルバ
レセルバ
クリアンサ
ホーベン(0ヶ月)
チーズ
羊乳のオッソー・イラティ
バスク地方の名産で1980年AOC認定、3ヶ月以上熟成させるためハードタイプのように円形で固いです。羊のミルクといえど、クセがなくまろやか。
似たような チーズとして「ブレビ」があります。こちらはお値段も手頃で、まろやかでミルキーなお味です。
サン・ジャンド・リュズでは毎週火曜と金曜に朝市が開かれていて、そこで購入しました。リュズはとても可愛いらしく、治安も良いので女子ひとり旅にもおススメ。旅行記として後日ご紹介しようと思います。
きょうのマリアージュ
ロベス・デ・アロ・グラン・レゼルバ 2010年+オッソーイラティ