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フランスと私
「前世はフランスのお城に住んでいましたよ」。
そう、占い師に言われて思わず納得するくらいフランスが好き。パリの石畳を歩いている時「あー。今、私とっても幸せ」と思わず口に出すほどフランスが好き。エッフェル塔を見る度に「あー。今、私はパリにいるんだ」と幸せを噛み締めるほどフランスが好き。
こんなにもフランスが大好きになったのは、一人のフランス人男性との出会いがきっかけでした。
1996年の夏、場所はオーストラリア北部のカカドゥ国立公園。
原住民アボリジニのふるさとで、世界遺産にも登録されています。
雨季と乾季ではまったく違う表情を見せ、地球が生まれたままの様子を垣間見ることができる大自然をキャンプする1泊2日のツアー。
テント泊しながらミニバンで巡るもので、一人旅の私のほかには、スペイン人の家族、そしてヨットで17ヶ月かけて世界一周旅行中だというフランス人のおじいちゃん二人組。その一人がジャンおじいちゃんだったのです。
旅先で誰もが経験のあるアドレス交換。
大体はそれっきり、あるいは数回クリスマスカードをやり取りして終わり。
ところが、その後20年以上もお付き合いが続き、毎年パリのサン・ルイ島にある超高級アパルトマンに滞在することになるとは…
私にとって「運命的な出会い」でした。
カカドゥで別れてから、ジャンおじいちゃんはフランスへヨットで帰る道すがら南アフリカの喜望峰やポルトガルなど旅先から絵葉書をくれたのです。
こうして始まったフランスとのご縁。
フランス北部サン・マロでレストランを経営する娘夫婦とも家族ぐるみの付き合いが始まったのでした。
ジャンおじいちゃんのパリにあるサン・ルイ島のアパルトマンを拠点にフランス各地、時にはイタリアやポルトガルなど他国と組み合わるのが私の旅のスタイルになりました。
私専用の鍵をもらい、朝早く出かけて夜遅く帰るため、一緒に住んでいるジャンおじいちゃんにも孫娘にも会わないということも。
ゲストルームが3つ、それぞれにトイレ・シャワー付き。
私の部屋はアンティーク家具と本棚に囲まれた中2階。
窓の下にはセーヌ河が流れ、バルコニーからはエッフェル塔も見ることができます。
1600年代に造られ、歴史的建造物に指定されている第二の我が家。
庭師のマダムや近所の八百屋さんのご主人とも顔見知りになり、シャルル・ド・ゴール空港に到着すると「ただいま」という気持ちになるのです。
2018年はバスク地方へ
こうして渡仏歴20回以上にもなると、ほぼフランス各地を旅しています。
ですが、1カ所避けていた地方がありました。
それはスペインとの国境にあるバスク地方。そこはスペインからの独立を目指す独立武装組織がテロ活動を度々行なっていました。
一人旅の鉄則は「危ないところには近づかない」。
ところが2018年5月、「組織が完全武装解除し解散、58年のテロ活動が終結」というニュースが流れたのです。
というわけで2018年はバスク地方に行くことにしました。
フランスでもなく、スペインでもない独特の文化を持つバスク地方。
山バスク/海バスクという呼び方もあるくらい多彩な魅力があります。
まずは旅の準備。仕事の関係で私の海外旅行は5泊7日が基本のため、今回は直接バスク入りしてパリに移動というスケジュールにしました。
渡仏はイルミネーションが美しいノエルシーズンの11月下旬~12月が最も多く、次いでサロンドショコラに合わせた10月下旬。
夜8時過ぎまで明るい6月もおすすめです。
12月のノエルシーズン、そしてフランス中で最も暖かいバスク地方。
目的地は決まりました。
では、拠点をどうするか?
フランスの高級リゾート地ビアリッツ、歴史あるバイヨンヌ、スペインの美食の街サン・セバスチャン、世界遺産の吊り下げ型運搬橋があるビルバオ…。
旅ブログなどを拝見して検討した結果、フランスのサン・ジャン・ド・リュズという、のどかな海辺の街に3泊することにしました。
飛行機や鉄道予約のポイント
私の旅のポイントは世界遺産・旧市街・ワインを含むグルメ。
リュズはバスク地方を周遊するのに鉄道やバスの便が良く、可愛らしい街並みが決め手でした。
個人旅行が基本のため、まずはエアーとホテルの確保。
これが決まれば、ほぼ準備は整ったといって良いでしょう。
エアーですが、私はスカイチームの会員なので、ヨーロッパではエールフランス航空、KLMオランダ航空、アリタリア航空を利用。それぞれのHPから予約します。
あとは陸路の移動手段として、TGVフランス高速鉄道のチケット手配をすることもあります。
1)旅行日程が決まり次第、まずはエアーや鉄道切符を手配
TGVは早割り制度があるため、日程が決まり次第できるだけ早く予約すれば正規料金の半額以下でチケットを購入できます。
直接HPで予約するのが不安という方は日本の代理店で出発前に予約をお願いすることも可能ですが、手数料がかかります。
2)スマホ画面のほか、紙ベースで印刷する
フランス国内旅行の場合、TGVのHPから予約し、自宅でプリントアウト。
スマホ画面を見せても良いのですが、万が一を考え(スリにあってスマホを無くしたりすることも)、必ず紙でも持参することをおすすめします。
ホテル予約のポイント
そしてホテルは宿泊サイト「ホテルズドットコム」で探すことが多いです。
見やすいレイアウト、日本円とユーロの表示、写真とクチコミが多いことが理由です。そして10泊すると1泊分のボーナスステイがつくことも魅力です。
ホテル探しで大切なことは予算、立地、部屋の状況。
立地では治安、空港からの移動に便利かどうかもチェック。
空港とホテル間をタクシー送迎利用でも良いのですが、料金が高いし、空港からパリ市内はいつも渋滞しているので2時間近くかかることも。
RER鉄道を利用するとおよそ30分でパリ中心部へ行けますが、治安があまり良くありません。
私がよく利用するのはバスで、所要は約60分。
空港バスはサン・ルイ島に近いリヨン駅行きやモンパルナス駅行き、ロワシーバスは宿泊エリアとして日本人に人気のオペラ座前発着です。
そのバス停からホテルまでの距離はどれくらいか?これも重要です。
あまりに遠いと、重くて大きなスーツケースをデコボコした石畳の上を転がすのは本当に大変。
かといって近すぎると、タクシー運転手に拒否されることもあるのです。
1)全文英語メールをリクエスト
予約が確定すると、バウチャー(予約表)が日本語メールで送られてきますが、必ず全文英語メールで送付されるよう、もう一度リクエストします。
これ、結構忘れがちなんですが、とっても大切。
ホテルのレセプションで日本語メールをわかる人はまずいません。
ただ、日本人観光客が多いホテルでは日本人スタッフが常勤しているところもあるので、そういったところを選択すれば何かと安心ですね。
2)直接ホテルのHPあてに挨拶メールを送る
そして、念の為ホテルへメールします。
「ホテルズドットコム経由で◯月○日から◯泊予約した岡田紀子です。予約ナンバーは〇〇。禁煙ルーム、バスタブ付き、静かな部屋をお願いしますね」といった内容です。
そしておおよそのホテル到着時刻も伝えておきます。
夕方までにチェックインできれば問題ないのですが深夜便で到着した場合、予約が取り消されてしまうというリスクを避けるためです。
例えば「AF1234便でCDG空港に22時着、チェックインは23時ごろになりそうです」とあらかじめ伝えておけばレセプションのスタッフも対応してくれます。
バスク情報
バスクの情報があまり無い中、大変参考になったのが「山バスク海バスク」という現地在住の日本人によるガイドブック。
実は著者の方が知り合いの友人だったというご縁もあり、良きアドバイスをたくさん頂きました。
バスク地方の移動は結構大変で、TGVの本数が地方は少ないことも多いのです。1日に数本、あるいは急にストライキということもしょっちゅうです。
リュズ~バイヨンヌ~ビアリッツはバスが運行しているので、バスを活用することにしました。バス会社で時刻表をダウンロードしておくことも大切です。
さあ、飛行機とホテルを予約済み、空港から市内までの手段も把握しました。
あとは具体的なスケジュールを組み立てて出発です!