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ブルゴーニュではブドウが栽培されている畑の場所がとても重要です。
今回は5つのワイン生産地域について北部から順に学んでいきましょう。さあ、Bon voyage!
1)Chablis,Grand Auxerrois and The Châtillonnais
ブルゴーニュ地方の最北に位置するシャブリは大陸性気候ですが、大西洋に関連する海洋性の影響を受けています。
地形は平坦で平野に沿って風が吹くため、気温が下がり、成熟が遅くなります。
ここでのワインは控えめなアロマと酸味が高いスタイルです。
気候で注意しなければならないことは、春の霜は新芽を枯らして収穫量を減らす恐れがあり、秋の霜はブドウの葉を枯らして光合成ができなくなる恐れがあります。
■ブドウ品種
このエリアで栽培されているブドウは次の通りです。
・Chardonnay
・Sauvignon Blanc
・Sacy
・Aligoté
・Pinot Noir
・César
・Gamey
■土壌
・Chablisの最上質Grand CruとPremier Cru
ミネラルを多く含むキンメリジャン(カキ殻を含む石灰岩)とマール(粘土を多く含む石灰岩)
・Chablis AOCとPetit Chablis AOC
ポートランディアン(砂より小さい粒状)
・Grand AuxerroisとThe Châtillonnais
ほとんどがポートランディアン
■生産されているワイン
Chablisは100%白ワイン、Grand AuxerroisとThe Châtillonnaisは大部分が白ワインで、赤ワインも少々造られています。
■AOC
シャブリのAOCは4種類。
格式の高い順にGrand Cru→Premier Cru→Chablis→Petit Chablisです。
Grand CruにはBougrosやVaudesirなど7つの区画があり、日当たりの良い南西に面した丘の中腹に位置しています。
Premier Cruは89区画、川に近い斜面に畑があります。
ChablisとPetit Chablisは一部平野に畑が広がっています。
St-Brisはシャルドネ主体のブルゴーニュでは珍しく、ソーヴィニョン・ブランとソーヴィニョン・グリから造られる白ワイン。
Irancyはピノ・ノワールにセザール10%を使用した赤ワインです。
Châtillonnaisでは主にクレマン・ド・ブルゴーニュが造られ、ピノ・ノワール、ガメイ、アリゴテなどを使用します。
2)The Côte de Nuits
コート・ド・ニュイは標高300メートルに位置し、東向きの斜面に畑があります。
これらの畑からはベリー系の赤い果実、大地やスパイスのアロマを持ち、タンニンや酸味もあるしっかりしたスタイルの赤ワインが生産されます。
夏は暑く、冬は寒い大陸性気候です。
白ワインは繊細で、デリケートなリンゴ系の風味が特徴です。
また、コート・ド・ニュイと次に紹介するコート・ド・ボーヌでは、秋になるとブドウ畑が黄金色に輝いてみえることからCôte d’Or=黄金の丘とも呼ばれています。
■ブドウ品種
・Pinot Noir
・Chardonnay
・Aligoté
・Pinot Gris(=Pinot Beurot)
■土壌
ピノ・ノワールの栽培に最適なライムストーン(石灰岩)とライムストーン&リッチマールの2種類から成り立っています。
■生産されているワイン
コート・ド・ニュイでは89%が赤ワイン、そのほかは白ワインで、Marsannayでは最高品質のデリケートでフルーティーなロゼが生産されています。
24のGrand Cruがあり、Musignyだけが唯一の白ワインと赤ワインも生産しています。
Fixinには6つのPremier Cruがあり、力強く、しっかりタンニンもあるセラー熟成向きの赤ワインを生み出します。
Gevrey-Chambertinには26のPremier Cruと9つのGrand Cruがあり、十分な酸味とタンニン、果実味を持ち、セラー熟成向きの赤ワインが造られています。
Morey-St-Denisは20のPremier Cruと5つのGrand Cruがあります。
Chambolle-Musignyには24のPremier Cruと2つのGrand Cruがあり、赤と白ともに繊細なスタイルのワインです。
Le Clos de Vougeotを主に生産するVougeotでは複雑なベリーと森の草のアロマを持つのが特徴で、コート・ドールで唯一、丘陵の低地に位置するGrand Cru畑です。
日本でも有名なRomanée-contiを生産するVosne-Romanéeは14のPremier Cruと8つのGrand Cruがあります。
La Tâche,échezeauxなど極上のワインを生み出すエリアで世界中の垂涎の的です。
ベルベットのようなテクスチャーとベリー系やスミレのアロマを持っています。
Nuit-St-Georgesは41のPremier Cruが全体の45%を占め、スパイシーで肉質感のある力強いワインを生産します。
The Côte de Nuits-Villagesではほとんどが赤ワインで、Fixinなど5つの村が含まれます。
力強いテクスチャーとタンニン、清々しい酸味、スパイシーさを持っています。
3)The Côte de Beaune
コート・ド・ボーヌはコート・ド・ニュイと同じように標高300メートルに位置し、畑は東向きの斜面にあります。
赤と白の両方を生産し、赤は力強いタンニンとひきしまった酸味があり、白ワインは濃縮した果実味とパワフルさが感じられます。
ボトル熟成には十分な時間を要します。
夏は暑く、冬は乾燥した大陸性気候です。
■ブドウ品種
・Chardonnay
・Pinot Noir
・Aligoté
・Pinot Gris(=Pinot Beurot)
■土壌
コート・ド・ニュイと同じく、ピノ・ノワールの栽培に最適なライムストーン(石灰岩)とライムストーン&リッチマールの2種類から成り立っています。
このテロワールでは力強い赤ワイン、ミネラルと酸味がしっかりとした白ワインを造り出します。
■生産されているワイン
57%が赤ワイン、43%が白ワインです。コート・ド・ボーヌには8つのGrand Crusがあります。
赤ワインはコルトンのみです。(コルトンは赤と白、両方あります)。
Ladoix-serrignyは11のPremier Cruと2つのGrand CrusがありますがAloxe-Cortonらと共有しています。
白のCorton-Charlemagneもこのコミューンにあり、やはり他と共有しています。
白のコルトンは時間が経つにつれて、リンゴや洋梨、ヘーゼルナッツのアロマが現れます。
赤のコルトンはリッチで力強く土のアロマを持っています。
コルトン・シャルルマーニュはミネラルがしっかりと感られる濃厚なボディです。
次回はブルゴーニュ南部の畑です。
ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマ/ 黄金の丘から生まれる奇跡
5分で読める。よくわかるフランスワイン講座3/ブルゴーニュ①